ご  挨  拶


      公益財団法人鳥取県消防協会 会長 河本 定幸  
   
 


 令和5年5月31日付で公益財団法人鳥取県消防協会の会長に就任いたしました。

 当法人は、昭和23年9月に財団法人として設立され、長年にわたり消防団員及び消防職員の活動の支援を行う団体として活動して参りましたが、平成23年11月から「公益財団法人鳥取県消防協会」として消防防災思想の普及啓発、消防団員・消防職員等の活動支援をとおして、地域防災力の充実強化に取り組んでおります。

 消防協会では、公益目的事業として、鳥取県と共催で実施する消防操法大会や消防功労者表彰の他、防火防災啓発事業及び消防関係者等の研修事業などを実施しています。

 また、消防団員及び消防職員の福利厚生のため互助事業と福祉共済事業を充実し、安心して消防活動に取り組める体制の確保に努めています。

 多くの消防団員が犠牲となった東日本大震災の教訓を踏まえ、平成25年12月に「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」が制定され、消防団が、地域防災力の中核として欠くことのできない存在であると再認識されました。


 消防団員は、『あらゆる災害から地域住民の生命と財産を守る』という郷土愛護と奉仕の精神をまっとうするため、平素より消防・防災活動に研鑽を重ねております。 この日々の努力により有事の際には、迅速に消火活動・防災活動にあたることができるものと自負しております。


 
しかし、少子高齢化等の影響を受け、鳥取県の消防団員数も平成29年度から5千人を割ってしまい、全国消防団と同様に消防団員の減少化による地域防災力の低下の問題を抱えています。 それに伴い各市町村の消防団も分団が再編や統合が進む状況も考えられます。

 今年度より新型コロナウイルス感染症が5類に格下げとなり、コロナ前の状況に戻りつつあります。 各種イベントも順次開催され始めた状況となってまいりました。 これまで以上に地域防災の中核となる消防団を応援していただき、消防団活動へのご理解とご支援をお願いします。

 最後になりましたが、鳥取県並びに各市町村のご支援・ご協力をいただきながら、会長として、会員はもとより県民の皆様の安心・安全に貢献できるような協会運営を目指してまいります。 よろしくお願い致します。

 令和5年6月吉日